存在のない子供たち【ネタバレあり】

存在のない子供たち01

こんばんは 🙂 

早いもので、9月も残り1日となりましたね。

10月1日からの日本では、消費税が10%になってしまいます。

明日で、終わってしまうので何か買わなきゃなぁとは思うのですが。

そこまで欲しいと思うものもなかなか…

あるっちゃーありますが、本当に必要かと言われたら…。

という感じで、今の自分の環境の良さを考えさせられる映画をご紹介します。

 

存在のない子供たち01
存在のない子供たち
(原題:Capharnaum)

あらすじ
中東の貧民窟で暮らす12歳のゼインは、貧しい両親が出生届を提出していないため、IDを持っていない。ある日、ゼインが仲良くしていた妹が、知り合いの年上の男性と強制的に結婚させられてしまい、それに反発したゼインは家を飛び出す。仕事を探そうとしたがIDを持っていないため職に就くことができない彼は、沿岸部のある町でエチオピア移民の女性と知り合い、彼女の赤ん坊を世話しながら一緒に暮らすことになる。しかしその後、再び家に戻ったゼインは、強制結婚させられた妹が亡くなったことを知り…。
参照元:映画.com

久しぶりに単館に見に行きました。

そもそも、この映画を見にいこうと思ったきっかけが…

両親を告訴する。
僕を産んだ罪で。

という、なんとも印象に残る、ポスターのキャッチでした。

こんな小さな男の子に一体、何があったのか。

ここからは、ネタバレ含む、私の主観バリバリの感想なので
これから見る!ってかたは、ご遠慮ください 😕 

 

日本でも起こり得るのだろうか

この映画の舞台は、中東です。

私の中東のイメージといえば

  • 砂漠
  • テロ
  • 石油
  • 難民問題
  • アラジン

です。

この映画のテーマはこの中にある

難民問題

でした。

この映画の邦題のタイトルでもある

存在のない子供たち

ですが、「たち」とありますね。

主人公含め、2人の

存在のない子供

が出てきます。

1人目は、主人公のゼイン(ゼイン・アル=ハッジ)です。

ゼインは、難民ではないのですが

ゼインの両親が出生届を出さなかったこと。

ゼインは、戸籍上からすると、まさに

存在のない子供

になります。

日本でも、2004年に映画になった

誰も知らない

を、思い出します。

あの映画でも思うのですが、出生届を出さないと

どこの国でも、国民として認められないのだなと。

日本でもこの問題はあります。

両親の問題や、お金の問題で戸籍を出してくれず

無国籍者になってしまう。

どんな理由があるにしろ、この世に生を受けて生まれてきたのに

存在を否定された気になってしまいますね。

無国籍者の問題で、

両親が不法移民で入国した場合で子どもを産んだ場合もあります。

2人目のヨナス(ボルワティフ・トレジャー・バンコレ)です。

彼女はまだ生まれたばかりの赤ん坊です。

母親である、シングルマザーのラヒル・シファラ(ヨルダノス・シフェラウ)

は、不法移民だったのです。

一生懸命働いているのですが、不法移民のため職も安定せず…。

住まいもなんともいえないお家。

そんな中、ラヒルはゼインと出会ったのです。

ひょんなことから、ラヒルが不法移民だとバレてしまい。

警察に連れてかれてしまいます。

残された、ゼインとヨナスはどうなってしまうのか。

もう、ノンフィクションとわかっているのですが…。

ハラハラです。

ゼインは、12歳なのに、赤ん坊の世話できるのかなぁとか。

昨今の日本でも、外国の方が増えてきていますね。

外国の方に限らずの問題ですが。

目を背けられない問題です。

 

主人公のゼインの演技がすごい

今回の映画で何より目を引いたのが、

ゼイン役を演じた

存在のない子供たち02

ゼイン・アル=ラフィーア
(Zain Al Pafeea)

です。

この子が本当にすごいです。

何がすごいって演技ですよ!

もうすごすぎて、リアルすぎて。

名前も役柄と同じなのもまた、興味深いです 😀 

いい役者さんになると思います。

また、ゼイン本人もシリア内戦の軍事的対立のため、

2012年以来教育を受けることがでなかったそうです。

そしてその年、国内情勢の治安悪化により、家族でレバノンへ。

彼自体も、同じような境遇だったみたいです。

2018年8月、国連難民機関の助けを借りて、

ノルウェーへの第三国定住が承認され、

家族とともに移住したそうです。

今は、安全に暮らしているそうです。

本当によかったです。

 

今の自分が、どれだけ平和に暮らしているのかを

今一度考え直したいものです。

 

Alaska

 

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